アダチ音研 -エッセイ-

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アダチ音研・インストラクターによる連載エッセイ

2010年3月 第十二回

「耳コピのススメ」 written by 西和

だんだん暖かくなってきて気持ちイイ陽気になってきましたが、
みなさん音楽LIFE楽しんでいますか?

さて、みなさんはいつ頃から楽器を演奏し始めましたか?
僕は14歳の時に友達とバンドを組んで、初めてドラムを叩きました。
まずはコピーですよね。その当時人気だったバンドの・・・
勿論、女のコにモテるために(^。^;デス。。。

当時の僕は、勿論譜面なんか読めませんし、
見よう見まねで「右手はハイハット、左手はスネア」程度の知識。
それでもバンドをやる楽しさと、上手く叩けるようになりたい一心で毎日練習しましたね。その時にやっていたのが、『耳コピ』
※「耳で聴いてコピーする」を短縮した言い方・・・だと思います(笑)
ひたすらその曲を聴きまくって、ドラムパターン、フィルインパターン、を解読する。。。と、いう地味で地道な作業。

でも続けていくと、どんどんドラムの音がハッキリ、クッキリ聴こえるようになってくる。細かいニュアンスや強弱までしっかり聴き取れるようになっていきます。
そして、ベースやギターなど他の楽器の音も、どんなフレーズを弾いているのか、音色やニュアンスなども聴こえるようになっていきました。
コレって、ドラムを叩く上でパターンの解読は勿論、表現力や音色選びなどに役立つし、バンドや他の楽器とアンサンブルする時に重要な『相手の音を聴く』ことができるようになる為に必要な能力だと思いますョ。
ゼヒみなさんも『耳コピニスト』になって下さい!!

2010年2月 第十一回

「職人と芸術家」 written by 安達たけし

陶器の世界で、古備前というのがあるのをご存知でしょうか?
これは、当時素朴に何の作為もなく陶器職人が淡々と作り上げたものが現代で芸術として捉えられるようになったそうです。
音楽界では、モーツアルトは職人作曲家として、いろいろな人に依頼されて、その依頼人のご要望通りに音楽を作るのが仕事だったわけです。
極端に長調の曲が多いのもそれが要因です。
現代では、そのモーツアルトが職人として作っていた音楽が
芸術として捉えられるようになったのです。

さてさて、現代にも職人と言ってみたり芸術家と言ってみたりする人は
たくさんいますが、どちらも、変わらぬ価値観があると思いませんか?
自分自身の主張をする音楽が芸術である一方、人のご要望通りに作る音楽もまた芸術であると思いますよ。

2010年1月 第十回

「ブリティッシュ・ロックの起源」 written by 安達たけし

ブリティッシュ...つまりイギリスです。
そもそもブリティッシュ・ロックの始りは、
イギリスの若者達のアメリカンブルースへの憧れから始ります。

若かかりしエリッククラプトン、ジェフベック、ジミーペイジ、ローリングストーンズなど皆、アメリカのブルースマンのように演奏したい!
と頑張り、そこからいくつものブルースを学び、そしてイギリス国内で売れていきました。

しかし、その後ハウリン・ウルフなど本場のブルースミュージシャンがアメリカから続々とイギリスにやってくると、
人々は本物のブルースに傾倒していき、イギリスの若者達がやる真似の領域でしかないブルースから徐々に離れていきます。

そこで彼等がブルースを踏まえた新しい自分のオリジナリティーを模索し、始めていくのが....
クリームであり、レッドツエッペリンであり、新生ローリングストーンズであり、フェイセスであるのです。

最初は模倣でもそこから生まれる不屈の探究心が新しい音楽を生む土壌になるということですね。

真似は悪いことではありません。どんどん真似ましょう!
きっとそこから自分のオリジナリティーが湧いてくるはずです。

2009年12月 第九回

「どこまでコピーしますか?」 written by 浜中洋輔

こんにちは。今日はギターフレーズやかっこいいフレーズをコピーする時のことを話します。
皆さんはギターを始めた時、何かきっかけがあったと思います。
きっとそれはかっこいい曲だったり、ギターフレーズだったはずです。

でも...
そのフレーズをコピーして、いざセッションで使おうと思ってもなかなか出てこなかったりして、こんなはずでは?
と思ったこともあるのではないでしょうか?
その原因は音だけをコピーしてしまっているからです。

その解決方法は!
音だけをコピーするのでは無く、曲の雰囲気やコピーするフレーズの裏に鳴っているベースパターンやピアノ・キーボードのボイシング、
またドラムのパターンなどをしっかり聴いて体の中に入れてあげることです!
そうすればそのフレーズがどうして凄く良いフレーズになっているかを理解することができます。

またフレーズやソロをコピーするときはまず空で歌えるようになるまでしっかり聴き込みましょう!
そうすればコピーの作業の効率が良くなりますし、セッションでも自然にフレーズが出てくるようになりますよ。

2009年11月 第八回

「芸術と金銭価値」 written by 安達たけし

そもそも芸術を金銭価値に変換すること自体、とても難しく、むしろ変換できないと言ったほうが正解かもしれません。

が...それでも!

「なぜ芸術を仕事として生活していくのが困難なのか?」ということに対してのみ論点を当てるとしたら、以下のようなことを理解できなければその志を達成することは難しいかもしれません。

まずアルバイトでも社員でもなんでもかまいません。
その職についた時、初日から給料が発生しませんか?
初日ということは、その職に対して誰もがビギナーのはずです。
にもかかわらず、金銭が雇い側から頂ける。
つまり、世間と社会の常識は、ビギナーの時点から金銭価値をつけてくれるということ!

それでは、これを芸術に置き換えてみましょう。
「ビギナーですが絵を書きました!」って人の絵を買いますか?
「ビギナーですがギター弾いてます!」って人のライブを見にいきますか?
つまり、芸術に関してビギナーには金銭価値は付かず、むしろ払う側であるのが常識なわけです。
芸術の世界では、まともにできて初めて0円という価値が付き、この0円を発生させることが芸術においては非常に困難であり生活源にできない原因なのです。
社会における初任給20万円に相当する芸術の初任給は0円と考えてもいいかもしれません。

であるならば、この0円から生活レベルの金銭にまで押し上げるのは、並みの努力では達成できないはずです。
そこには、芸術のレベルはもちろんのこと人間性、努力、忍耐などなど全て常人以上のものを兼ね備える必要があります。

以上のようなひとつの具体的な確信を持ち、不屈の精神を貫けばきっと未来を切り開けるはずです!
Keep on Going Everyone!!

2009年10月 第七回

「窮地から生まれた名曲」written by 安達たけし

みなさん、グレンミラーいう人を御存知でしょうか?

その昔、ジャズ界を代表した伝説の作編曲家でありジャズトロンボーン奏者。
代表曲には「イン・ザ・ムード」や「真珠の首飾り」などがあります。
グレンミラーの音楽におけるポリシーは...「バンド全体に響くハーモニーをより綺麗により美しく!」でした。
グレンミラーは常に作編曲家の視点で音楽を見つめていたんです。

そんなグレンミラーも実は長い間、自分のオリジナリティーを見出せず売れない時期を過ごしていました。

ある日、まだまだ売れる見込みのないグレンミラーバンドがリハーサルをしていました。
その時、演奏していたのが彼の運命を変えることになる、あの名曲「ムーンライトセレナーデ」!
この曲のメロディーは長い間、トランペットがメロディーを吹いていましたが、
その日、リードトランペッターがリハーサル中に唇を切るという不慮の事故が起きます。
本番を翌日に控えたグレンミラーは、意気消沈しますが、その次の瞬間!彼は閃きます!

「トランペットのメロディーパートをクラリネットが吹いてみては、どうか!?」

そう!
この時、当時としては斬新なクラリネットによる暖かいサウンドのメロディーが生まれ、グレンミラーは自分のオリジナリティーを見い出し、「ムーンライトセレナーデ」は彼の人生を変える名曲として生まれ変ったのです。

「ムーンライトセレナーデ」は大ヒットし、それを機に、彼は数々の名曲を生んでいきます。

その後、飛行機墜落事故で若くして死んでしまいますが、グレンミラーの残した曲は、ジャズ・スタンダードとして今でも愛され続けているのです。

2009年9月 第六回

「エンターテイメントとは何ぞや!?」 written by 斉藤隆一

色々な人のライブを見てるとホント様々にお客さんを楽しませているんだなと感心させられます。
ライブのMCや、すばらしい演奏で楽しませてくれますが、ステージ上でのパフォーマンス等もじっくり考えられていたりと様々です。 
つまらないのは、演奏に一所懸命になりすぎて見ていて面白くないライブ。 

楽器を弾いていて思うのですが、自分がノレていれば自然と体も動くし、体が動かないのはノレてない証拠なのだと思います。
ステップを踏みながら楽器を弾くのもリズムが良くなります。 
ライブを見ていても動画なのに静止画じゃ面白くないですしね。

それで、更にお客さんを楽しませるには何が良いのか?
プレイヤー同士の駆け引きが楽しかったり、演奏中に大声出してみたり、色々あると思います。 

演奏も大事だけど、見ていて楽しいライブを作るという心を大事にすると、演奏していて楽しいですよ。 
いっぱい間違えちゃっても聞いている人たちが楽しければそれでいいのです。

あ、でもいっぱい間違えると他のプレイヤーとの仲が悪くなるので注意が必要ですよ(^^)。 

2009年8月 第五回

「努力する姿を見る」 written by 安達たけし

昔、私が音楽で食べれないのを見かねたGODIEGOのミッキー吉野氏がRay Parker Jrのジャパンツアーに通訳兼、付き人みたいな形で連れて行ってくれたことがありました。
(Ray Parker Jr:映画ゴーストバスターズの主題歌を歌ったアメリカの有名ミュージシャン)

ある日、ツアーメンバーの一人、ドラマー村上ポンタ秀一氏の楽屋を覗いたらたくさんの譜面を机に広げ、ウオークマンを耳にひたすら譜面を追い掛け、鉛筆で重要箇所に印をつけ、それを永遠と繰り返し繰り返し、まるで新人ミュージシャンのように練習の鬼となってやっていました。

あとで、ポンタさんに「誰の譜面ですか?」って聞いたら「ドリカムの譜面だよ、やっぱ、このぐらいはやんねえとなっ!」と言っていました。
ポンタさんと言えば泣く子も黙る、日本を代表するトップドラマー!その人がこんなに地道に練習してるとは...
俺なんかがその1000倍やっても追いつけないような人なのに...

「やはり一流に上りつめる人には、それ相応の努力がある!」というのを実感した瞬間でした。

2009年7月 第四回

「日本のロック」 written by 安達たけし

ここ最近は日本で売れてから海外でデビュー、なんとか成功すれば一流というのが一種ステイタスになり、また常識となってきていますが...実は!

その昔の日本のロックシーンで活躍した人は皆、海外で先に売れる人がたくさんいたんです。

例えば....
ジョー山中率いるフラワートラベリングバンド。
このバンドは、カナダでデビュー、いきなりチャート3位に入ったバンド。
ガンダーラ、モンキーマジックなどの名曲を作ったゴダイゴ。
このバンドは、水滸伝という映画の曲で日本で売れる前にイギリスのチャートに入ってブレイク。
その他にもYMO、サディスティックミカバンドなどなど、たくさんのバンドが海外で活躍していました。
そう考えると、過剰な海外至上主義もいかがなもんか?ってなってきませんか?

日本のロックだって捨てたもんじゃありませんよ。
もう一度、我らの世代で日本人のロックスピリットを取り戻そうじゃありませんか。

2009年6月 第三回

「Jazzを弾きたいなら」 written by 浜中洋輔

こんにちは、よく生徒さんとレッスンしていると 皆さんJazzを勉強したいですと言います。
Jazzはポップやロックと違って プレイヤー同士の会話が一番重要な音楽です。

コード進行やフォーム(小節数)だけを決めて後は プレイヤー自身が作っていく音楽です。
時にはコード進行を一人の人がちょっと変えたら他のメンバーもそれに合わせて次からは、その進行にコードを変えてしまう!!なんて事もよくあります。

例えばよくあるのが|D-7| G7|の進行があるとします。
これでも良いのですがジャズの人は変化を求めますのでメロディ・ファーストソロ・セカンドソロくらいになると誰かが|Eb-7Ab7|D-7G7|に変えたりします。
これは普通の2ー5をクロマチック2ー5にしたんですね!!

これはソロイストに会話を投げかけているんですね!!
この時はソロイストとしては、 お!!そう来たか~♪面白くなってきたぞ~♪
と会話が成立しちゃうんですね。

2009年5月 第二回

「伝説のミュージシャンは下手だった??」 written by 安達たけし                                   

ジャズ界の巨人と言えばマイルス・デイビスとジョン・コールトレイン!!
しかし、この2人デビュー当時、それはそれは下手だったらしい...

マイルスを見い出したのは、Be-bop Jazz界No.1の天才、チャーリーパーカーだがその頃、パーカーバンドに在籍していたマイルスは連夜、高音を出せずに客からブーイングの嵐を受けていたとのこと。

でも、その後の活躍は知っての通り、クールジャズやモードジャズ、フュージョンと次々に新しい音楽スタイルを生み、音楽界随一のパイオニアにまで登り詰めた。

一方、コールトレインを見い出したのは、そのマイルス・デイビスだが、その頃、マイルスバンドに在籍していたコールトレインのピッチの悪さ、テクニックの未熟さは、それはひどいものだったらしい。

でも、その後の活躍は知っての通り、フリージャズの代名詞、テナーサックスと言えばジョン・コールトレイン!
とまで言われる伝説のミュージシャンにまで登り詰めた。天才達は常にその若き才能の未来を信じていたのだろう。
だからこそ、小さなことは気にせず、若い彼等を使い続けることができたのではないだろうか?

天才達にもこんな時代があったのかと思うと、なんか親近感が湧いて自分もがんばれる気がしてこない?
さあ、今日も一生懸命やるぞ~!

2009年4月 第一回

「ギターを弾く子供の成長速度」 written by 安達たけし

GUITARの東大には一人、小学生がいます。当初は「小学生でGUITARの東大カリキュラムについて来れるか?」と、とても心配してましたが・・・子供の成長の速さは誠に恐ろしい!
先日、ジェフベックのTrain kept a Rollinユという曲の譜面を彼に渡したんです。

私の中では「まあ、それっぽく4小節くらいなんとなく弾けるようになればいいかな?」程度に考えていましたが翌週にレッスンに来た彼はそのバッキングを完全にコピーしていました。小学生ですよ!?
Fのコードだってまともに押さえられるか?微妙なくらいの手の小ささなのに。

こういう場面を目の当たりにするとホント興奮で震えが止まらなくなります。
近々、彼をセッションデビューさせるぞ!(^^)

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ベース義塾

本気でベースを学ぶ「ベース義塾」

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ドラム義塾

本気でドラムを学ぶ「ドラム義塾」

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ヴォーカル技塾

本気で歌を学ぶ「ヴォーカル技塾」

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本気でギターを学ぶ 「GUITARの東大」  詳しく見るLinkIcon