多弦ベースについて

多弦ベースって最近チラホラ見かけるけど実際どんな感じだろう、と気になっているという話をよく耳にします。多弦ベースの魅力は見た目のカッコよさをはじめたくさんありますが、同時に注意すべき点があるのも事実です。そのメリットデメリットをここでいくつか紹介しますので、多弦ベースを始めたいと考えている人は要チェック!

 

多弦ベースのメリット:

多弦ベースの最大の魅力は、なんといっても音域の幅!同時に表現の幅も大きく広がり、ヘヴィメタルにジャズにとさまざまなジャンルに対応できます。多弦ベースのなかでも特に人気の5弦ベースでは、最低音Eよりさらに低い音が出せる弦がプラスされますので、ヘビーなサウンドを求めるベーシストには特にオススメです。6弦ベースの場合は最低音と最高音がそれぞれ追加になり、ますます可能性が広がり演奏が楽しくなります。また、扱いが大変そうなイメージの多弦ベースですが、実際は弦が増えるといろいろ面で楽になります。まず低弦が追加されることによって、レギュラーチューニングのままで通常より低い音を演奏できますので、ダウンチューニングの手間が省けます。おまけに、弦の追加によってポジショニングが容易になります。1ポジションで済むならこんな楽なことはありません。

 

多弦ベースのデメリット:

多弦ベースに挑戦してみたいと思うものの、気になるのはまずお値段です。当然ながら、多弦ベースは4弦ベースに比べて高価になります。近年人気になっているという事情もあり、中古であってもそれなりの価格なのは悩ましいところです。人気が出てきているとはいえまだまだ主流は4弦ベース、まだまだ選択肢が少なくて自分好みの楽器を探すのが難しいというのもデメリットです。特に楽器に強いこだわりを持っている人は、本当に自分が望む楽器に出会える確率は低くなってしまいます。そして最も注意すべき点はネックの幅です。弦が増えるとネックの幅も広くならざるを得ませんので、特に手が小さい人には弾きにくくなってしまいます。しかし広くなったといっても弦一本分まるまる広くしているわけではなく、弦と弦の感覚が4弦ベースに比べて少し狭くなっています。そのため演奏の難易度も上がってしまうように感じる人もいます。

 

気になる点はいくつかあるものの、魅力もたくさんある多弦ベース!もちろん初心者でも始められますが、最初はやはりベース教室などでエレキベースレッスンを受けて基礎から学ぶのがオススメです。あの曲を演奏してみたい、あのベーシストみたいになりたい、というように自分の演奏したい音楽が頭の中で鳴り響いている人は合格!より表現豊かで人を惹きつけるサウンドを目指して、積極的にチャレンジしましょう。