ベースの基礎練習

ギター教室でのエレキギターレッスン、ベース教室でのエレキベースレッスンでも、ベースの基礎練習についてお伝えしますが、やはり自宅に帰ってからの反復練習がベースの上達には欠かせません。ここでは「リズム」「運指」「ピッキング」の3つの項目について説明していきますので、初心者の方もそうでない方も今一度原点に立ち返って練習してみましょう。

 

リズムの基礎練習

リズムの基礎練習で欠かせないのが「メトロノーム」です。正確なリズムで音を刻むことが重要なベースでは、自身にリズム感覚を身に付けることは必須といえるでしょう。メトロノームを使うことくらい分かっている、と言う方もいらっしゃるかもしれませんが、ただ闇雲に使っても意味がありません。その使い方にはポイントがあります。まずは4分音符の頭を正確に弾けるようにトレーニングしましょう。体全体でリズムを意識することも大切です。頭の位置で正確に弾けるようになると、その時のクリック音が聞こえなくなります。まずはこれを目指しましょう。4分で合うようになってきたら、メトロノームのテンポを倍にして8分音符でも練習を行います。さらに4分・8分交互に行う練習も効果的です。これに慣れてきたら、さらにテンポを倍にして16分音符の速さでも行いましょう。細かいリズムを正確に取ることができるようになると、ベースとしてのリズム感が安定してきます。

 

運指の基礎練習

続いては「運指」、指を動かす基礎練習です。一番オーソドックスな練習法はクロマチックスケールと呼ばれる半音階進行のスケールを使ったものです。人差し指が1、中指が2、薬指が3、小指が4と表されますが、1234の順で4弦から1弦へ、さらに往復をおこなうオーソドックスなものから、1324、4321、4231など順番の入れ替えもして、どの指から動かしても滑らかに指が動くようにトレーニングをしましょう。また、音階もどんどん上げていき、低音と高音とでのフレット幅の違いを感覚的に掴んでいくことも重要です。慣れてきたらさまざまなスケールに応用してみましょう。

 

ピッキングの基礎練習

ピッキングには指で行うものとピックを使ったものがあります。指で行うフィンガーピッキングの場合に重要になるのが、人差し指と中指両方のピッキングが同じ強さ・同じ音量で鳴らせるようになることです。またリズムも重要になります。安定して音が出ない時はフォームを再度確認してみましょう。指は大きく振りかぶってしまうと、長く弾いていると疲れで音が安定しなくなってしまうので、こちらもあわせて確認しましょう。ピックを使った場合も、毎回出る音の音量が変わらないように練習しましょう。こちらも安定しない場合は、フォームやピックの握り方も改善してみましょう。いずれも同じ音をひたすらに繰り返し弾き、音の安定化が図れるようにしていきましょう。

 

今回ご紹介した3つの基礎練習ですが、これらは別々に行うのではなく、すべて並行して行うことがポイントです。もちろん慣れてくるまではどれか1つを意識して行っても良いですが、リズム・運指・ピッキングはそれぞれが密接に関わりを持っています。どれか1つでも欠けると、良いベーシストとは言えないでしょう。ギター教室での練習も大事ですが、自宅でこれらの地味に見える基礎練習を欠かさないことが、すばらしいサウンドにも繋がっていきます。