ベース用のオーバードライブの選び方

ベースやギターの演奏において、音の歪みというのは独特の濁ったサウンドがロックなどのジャンルをより効果的にするために頻繁に使用されます。この歪みを出すためにはエフェクターが必要不可欠で、私の所属している横浜のベース教室でエレキベースレッスンに通っている生徒さんも様々なものを使用しています。こちらのページでは歪み系エフェクターの中でもメジャーなオーバードライブに注目し、選び方や特徴についてご紹介します。

 

エフェクターのオーバードライブとは

オーバードライブとはギタリストが使うコンパクトエフェクターの中でも最もメジャーで種類が豊富なものです。そもそもオーバードライブというのはアンプのボリュームを上げて電圧を加えた際に回路内が飽和状態になりパンクして音が歪んでしまう状態のことで、この音がパンクやロックなどのジャンルの演奏において効果的に働くとして意図的に音の歪みが出るように作られたのが歪み系のエフェクターです。歪み系のエフェクターには大きく分けてオーバードライブ、ディストネーション、ファズの3種類があります。3つの中で最も歪みが自然なのがオーバードライブ、より歪みが強く音が伸びるのがディストネーション、さらに歪みが強いのがファズです。好みや目指す演奏によってどれが適しているかは変わってきます。

 

ベース用のオーバードライブの選び方

歪みと聞くとギターをイメージする方が多いのですが、ベースでも良く使用されます。ベース用のオーバードライブはベース専用に作られており、ベース本来の低音域の音を邪魔しないように出来ています。そもそもオーバードライブエフェクターは基本的に、ナチュラルな歪みを再現することを目的として作られています。そのためオーバードライブだけで大きく歪ませるというよりは自然な歪みを加え、アンプの歪みや他のペダルと組み合わせていくことで目指す音を作るような使い方をします。様々なメーカーから色々なものが出ていますので使用するものを選ぶ際には、それぞれの特徴をきちんと理解しておく必要があります。チェックするポイントとしてはまず音の歪み方です。それぞれのエフェクターで、歪みの音は違っており演奏出来る音色が大きく変わってきます。お店で試したり、動画を見たりすることでチェックすることが出来ますので必ず確認しておきましょう。次にイラコライザー機能の有無です。音を歪ませた際に高音や低音の音質を補正する機能がついているものとついていないものがあります。ついているものの中でもその機能は様々ですので、こちらもきちんと調べるようにしましょう。そして元の音とのブレンド機能があるかということも確認しておくことをおすすめします。歪みが強くなっていけばいくほどベース音がぼやけてしまうので、元の音をある程度混ぜることが出来る機能があると歪みが強くなったとしてもしっかりとしたベース音を出すことが出来ます。目指す演奏や求める歪みの強さなどによってどれが良いかというのは変わってきますので、きちんと目的を明確にして、下調べをしてから選ぶようにしましょう。

 

ベースを演奏する際にオーバードライブなどの歪み系エフェクターを使用することによって、ロックやパンクなどに合う音を出すことが出来たり、ベースの音を上手くその他の音に馴染ませることが出来たりといった効果を得ることが出来ます。また自然な歪みというのは、それ以外のジャンルの音楽においても多く使用されるようになってきていますのでエフェクターは必要不可欠なものです。オーバードライブは数ある歪み系エフェクターの中でも非常にメジャーで、音の歪み方も自然ですので多くの人に選ばれています。販売されている種類が非常に多いのですが、どのエフェクターが良いと一概には言えません。その人がどんな演奏をしたいのか、求める歪みはどの程度なのかということを明確にした上でエフェクターの特徴をしっかりと理解して適したものを選んでいく必要があります。