弦の張り替え方法(エレキベース)

弦楽器にとって、弦は消耗品なので定期的に交換しなければなりません。しかし、エレキベースの弦は、ギターの弦より高価なので失敗せずにしっかりと張り替えられるようになりたいですね。今回はベース弦の張替え方法をご紹介します。始めは張り替えに手間取ってしまうかもしれませんが、ポイントを押さえて失敗しない弦の交換方法をマスターしましょう。

 

一般的なベース弦の張り方:

ベース弦は切れてから変えるのではなく、音が響きにくくなったと感じたら変えましょう。演奏した頻度にもよりますが、1カ月に1度、少なくとも2カ月に1度は交換するようにしましょう。

 

ベース弦の張り替えに必要なのは、新しいベース弦とストリングカッター、もし用意できればストリングワインダーがあると便利です。

 

まず、弦を少し緩めてからストリングカッターで弦を切り、弦を外します。この手順ですべての弦を外しましょう。次に新しいベース弦を取り出し、ブリッジから弦を通します。弦はたいてい袋に円状に丸めた状態で入っているので、取り出したら真っ直ぐになるようにしごいてクセを取っておくとよいでしょう。次に、4弦から弦を張っていきます。ブリッジから弦をピンと張って、弦を巻く部分のペグから隣のペグまでの距離1.5倍ぐらいのところで弦を折り曲げます。ペンチを使って曲げるとよいでしょう。

 

この折り曲げた部分から1㎝ぐらいのところで弦を切りストリングポストに入れます。ストリングポストとは、ベースのヘッド部分にある弦を巻き付ける金属部分のことです。この時、ストリングポストの溝がネックに対して横直角になるようにしてストリングポストの中心に空いた穴に切った弦の先を入れましょう。

 

そして、弦を押さえながらペグを巻いていきます。弦を押さえておかないと、弦が巻き始めた弦の上をまたいで巻いてしまう恐れがあります。弦がトリングポストの下(内側)に向かって重ならないように巻きます。この際ストリングワインダーがあると楽に弦を巻くことができます。

 

この手順で全ての弦を張っていき最後にチューニングをすれば完成です。ただし、張ったばかりの弦は伸びやすいので、こまめにチューニングをする必要があり、音が安定するまでには少し時間がかかります。

 

ベース弦の張り替えは難しく感じるかもしれませんが、交換の経験を重ねることで徐々に感覚をつかんでいけるようになるでしょう。よりよい音で演奏するためにも、弾きやすくするためにも、弦の張り替えは重要です。今回レクチャーした方法で、上手な張り方を身に付けましょう。