フレットレスベースと普通のベースの違い

ベースには、フレットレスベースと普通のベースがあります。この2つにはどのような違いがあるのか、弾き方や練習方法についてまとめました。ベースを始めたい方はどんなベースを購入するのか参考にしてみてください。

 

フレットとは:

フレットとは、音階を区切るための金属の金具のことです。普通のベースのネック部分にはフレットがあり、海外ではフレッテッドベースとも呼ばれていて、ベースの弦に対して垂直方向に一定間隔で金属の金具での区切りがあります。対して、フレットのないベースのことをフレットレスベースと言います。フレットレスベースの中には、全く何もないものと、ガイドラインとなるポジションマークがついているものがあります。金属がない代わりに、細い白い線などでフレットの場所を記しているものもあります。音色は、普通のベースははっきり、ずっしりしていて、フレットレスだと曖昧なニュアンスを出すことができます。

 

弾き方:

フレットがあると、音階がしっかり区切ってあり、弦を押さえる場所がわかりやすので、エレキベース初心者でも弾きやすいです。対して、フレットレスベースの場合、通常フレットがある場所を自分で把握し、弾かなければなりません。少しでもずれてしまうと、音も微妙に変わってしまいます。セッションなど他の楽器と合わせるとき、正確な場所をしっかり押さえなければ、弾き間違えたような印象を与える可能性もあります。しかし、フレットレスの場合音階の区切りがないので、逆に言えば微妙な音色の違いを出すことができます。工夫すれば、味のある演奏ができます。

 

練習方法:

フレットレスベースで、心地よく聞かせられるようになるのはどうすればよいのでしょうか。まずは、フレットレスベースでもガイドラインのあるもので練習するのがオススメです。しかし、ガイドラインがあっても少しの指の押さえ加減や角度で音が変わってしまいます。そんな中で、ちょうどいい音を出すためにはとにかく正しい音をたくさん聞き、正しい音程に耳が慣れることです。一番問題なのは、正しい音程を出せないことではなく、正しい音程を出せていないことに自分で気づいていない状態です。正しい音程を出せるようになるまで、ネックに蓄光テープで目印をつけて練習するのもオススメです。練習はもちろん、暗い場所でのライブでも役立ちます。

ベースの初心者の方であれば、まずは普通のベースで練習し、音階をしっかりと耳で覚え、弦を押さえる位置の感覚を身に付けるとよいでしょう。その上で、フレットレスベースの演奏にもチャレンジしてみるのがオススメです。