今更聞けないベースの基本パーツ(ボディ編)※コントローラ等つまみを除く

ベースやギターを購入すると、早く演奏したい一心で名称などを覚えずに、そのまま練習に進む人も少なくないでしょう。エレキベースレッスンやエレキギターレッスンを行うギター教室では、質問や疑問点を聞くことも多いため、名称は覚えておいて損はありません。初心者の方や今更聞けなくなってしまった方向けに解説していきます。

 

ボディー・ピックガード

ベースの中で一番見た目に差が出るボディ部分ですが、ただのデザインではなく、弦の振動が共鳴するというとても重要な役割を担っています。最もサウンドに影響を与える部分であり、形状や使用される木材の材質が音質や弾きやすさに関わってきます。ベースのボディに使用される木材は主にバスウッド、アルダー、アッシュ、マホガニーです。ジャズベースには基本的に中音域に粘りのあるしっかりしたバランスの良い音が特徴のアルダー材が使用されるなど、音楽のスタイルに合わせてボディの木材を選ぶことも少なくありません。天然の木を使用しているため、重さや硬さに個体差があり、同じ形状と材質でも音が異なることがあるので、そこに着目してベースを選んでいくのも面白いと思います。また、ボディにはピックガードと呼ばれる部分も含まれています。ピックで弦を弾いた際に、このピックガードがあることでボディの木材を傷つけることがなくなります。色はべっ甲柄や無地、透明が主流ですが、ボディと同じくベースデザインのポイントとなるので、こだわって自分独自のデザインにする人も少なくないです。実際に弾いて選んでいく面白さや見た目を格好良くする方法を知っていくとベース選びがより楽しくなっていくでしょう。

 

ブリッジ・ストラップピン

ブリッジは弦の根元をボディに固定するためのパーツです。高さやオクターブなど調整するため必要なパーツで、弦を穴から通すタイプや弦のエンド部分を引っ掛けるタイプなど複数あります。ブリッジの穴から通した弦はサドルに乗せ、サドルを回して弦の高さを調節、またはオクターブチューニングを調整します。このパーツも音に影響が出やすい部分となり、交換の際はよく考えて取り付ける必要があります。一見調整するだけのパーツですが、ブリッジには「弦を保持する」「振動をボディに伝える」「ボディから来た振動を受け取る」という役割を担っているのが特徴です。振動は音の響きにとても重要であるため、ブリッジの重量や素材が深く関わってきます。軽い素材は外部の影響を強く受け振動しやすくなり、ベース全体のパーツで音を作っていくことになります。一方重い素材は外部からの影響が最小限となり、弦とブリッジ、ピックアップで音を作ることができます。後者の方が全体のパーツを考えずに音作りが可能なので扱い易い印象です。ブリッジの素材はチタンやブラス、アルミ合金など金属全般が基本となっています。人工象牙製サドルやカーボン製ブリッジプレートなどもあり、サドルとブリッジプレートの素材の組み合わせでも音に変化を与えることができます。また、ベースを肩から下げる際に肩紐を引っかけるのに使うストラップピンは音への影響も少なく、あまり目立たないパーツですが、ベース落下防止の重要な役割があり、こだわる人も少なくありません。ボディ上側のツノの部分とボディ後端側部分の2箇所に付いており、ボディ後端側はエンドピンと呼ぶことが多いです。ベースに慣れてきたら細かいパーツ選びにもこだわってみましょう。

 

ボディやピックガードなど、デザイン性が強い印象のパーツでも、素材や重量で音にしっかり影響が出ています。弾きやすさや音の響きに影響が出るパーツ選びをこだわってできるように、ベース教室のエレキベースレッスンやギター教室のエレキギターレッスンでベースの名称についてもしっかり知識を身につけていきましょう。