独学に限界を感じている方、更なるステップアップを目指すためのカリキュラム。左手や右手の細かい使い方を中心に、あらたな演奏技術・音楽知識を習得し様々なジャンルのベースを通じて自分のベーススタイルを確立します。
1.楽器・機材の把握
自分の使用しているベースの調整方法、アンプやエフェクターなどの機材の正しい設定方法など、音色や演奏方法に関わる実践的な知識を学びます。
ベース本体のセッティング
・ジャズベース、プレシジョンベース、PJベースなどによる音色の違い(ピックアップの種類)、特色やジャンルによるベースの選択
・ヴォリュームノブの使い方、フロント・リアのバランス
・トーンノブの使い方
音色の特徴やアクティブ回路、パッシブ回路の違い、アクティブ回路プリアンプの設定など
・その他コントロールの使用方法、ブーストコントロールやアクティブとパッシブの切り替え、ハムバッカーとの切り替えなど
ベースアンプのセッティング
・アンプ音量の適確な設定方法、音場による設定の違いや低音の特性など
・イコライジング設定方法、treble、middle、bassの特徴
チューニングの基礎
・チューナーを使用したチューニング
・ハーモニクス奏法を使用したチューニング
・ピッチのズレを感じる方法
ベースコンディションの確認方法とメンテナンス
・弦の交換方法(弦の種類など)
・オクターブチューニング
・ネックの反りや弦高の調整
2.基礎トレーニング
日頃の基本エクササイズから、「ベースという楽器来の音の出し方」や「スムーズかつ速いフィンガリング」など、実践に繋がる土台作りを学びます。
基礎エクササイズ
・フィンガーピッキング奏法・ピック奏法・SLAP奏法による右手(打弦側)の使用方法
・右手(打弦側)ダブルピッキングによる手首の使用方法と脱力
・右手(打弦側)奏法によるアクセントのつけ方
・左手(押弦側)の添え方や、ネックの支え方
・左手(押弦側)の指先の角度や親指の脱力
・スライド奏法を使用した左手(押弦側)のエクササイズ
・左手(押弦側)を使用したクロマティックエクササイズ
・効率の良いフィンガリングへの矯正(左手(押弦側)の小さい方のための4フレット&4フィンガーテクニックなど)
・オルタネイトピッキング
・レイキング活用法(早弾きにおけるフィンガリング)
・両手を使用したミュートテクニック
・コードトーンエクササイズ
リズムトレーニング
・メトロノームの使用方法(2&4フィーリングテクニック)
・上記を応用した様々なメトロノームトレーニング
・空ピッキングやゴーストノートテクニック
・音の長さをコントロールする
・リズムを歌うテクニック
・9リズムピッキング(基礎ピッキングテクニック)
・リズム、ビートの把握(2・4・8・16ビート、シャッフルビートなど)
ソルフェージュ
・フレーズコピーのためのイヤートレーニング(ベース音の聞き方やドラム、ギターなどのリズムの把握)
3.基本理論
ルート音を弾くことだけがベースの役割りではありません。ここでは、ベーシストととして最低限必要なベースラインを構築する為の音楽理論を学びます。
スケール
・インターバル(音程の把握)
・様々なポジションでのメジャースケール、マイナースケール(ナチュラル マイナー、ハーモニックマイナー、メロディックマイナー)
・ペンタトニック(メジャー&マイナー)
コード
・コードの読み方と指板への対応(トライアドの把握やMaj7th, dominat7th, m7thにおけるルート音との位置関係の把握)LinkIcon←動画を見る(Click)
・キー(circle of 5th、アクシデンタルの把握)の把握とダイアトニックコード
・コードプログレッションの基本
譜面の読み方・書き方
・音符でのフレーズの書き方
・コードからフレーズ作成
・反復記号や発想記号など様々な記号
ファンダメンタル・リズム
・全音符、2分音符、4分音符、8分音符、16分音符への理解
・3連符、シャッフルでのリズムの違い
4.ベースライン構築基礎
基礎トレーニングと基本理論を活用して、他楽器との音域の区別やコンビネーション法、ジャンル別にベースラインの作り方を学びます。
音の選択
・ルート、5thを使用した基本的なベースライン
・コードトーンを活用したベースライン
・ローインターバルリミット
・クロマティックアプローチ
・同音異弦テクニック
・ギターやキーボードとの音域の区別
リズムの選択
・バスドラムやハイハットなど、ドラムを意識したパターンの作成
・ゴーストノートを使用したビート感の違い
音の歌い方
・フレーズディレイ
・ベンド、ビブラートテクニック
ブルース進行を利用した基本ベースラインの作成と記譜
・ブルース進行とブルーススケール(ブルーノートの把握とアドリブへの応用)
ジャンル毎の基本的なパターン
・ロック(力強いタイトなリズムの出し方、ミュート奏法による効果)
・ボサノバ、サンバ(基本フレーズ、リズムの捕らえ方)
・ソウル&ファンク(スラップ奏法を用いたフレーズ、シャッフルのリズム、アクセントによるフレージングなど)
・カントリー(2ビート、4ビートなどによるリズムの感じ方の違い、音の切り 方)
・ジャズ(2ビート、4ビートでのウォーキングテクニックとハンマリング、プリングを応用したリズムテクニック)